大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)「アジア都市問題を解くハビタット工学教育」九州大学大学院人間環境学府 都市共生デザイン専攻・空間システム専攻

教育プログラムの概要

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教育プログラムの概要

はじめに

大学院人間環境学府 都市共生デザイン専攻と空間システム専攻は、2008年10月に大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)の採択を受けました。「アジア都市問題を解くハビタット工学教育」プログラムでは、アジアにおける都市・建築の持続化を通じて、持続型社会を実現するための方法と技術を追究する研究者の育成を目指します。

21世紀COE「循環型住空間システムの構築」(平成15〜19年度)では、循環体工学の構築を目指し、都市・建築学とその関連分野において環境負荷低減の技術を探究してきましたが、両専攻では、その成果に基づく「持続都市建築システム」の教育研究を進めています。

都市・建築の持続化は、アジア等の人口増加・成長都市と日本・欧州等の人口減少・成熟都市の双方で要請されるグローバルな課題です。双方の社会動態に対して、普遍的に適用できる方法論や専門家が求められていますが、人口急増で逼迫した都市問題・居住問題を抱えるアジアの持続化の方向性が示されなければ、世界の持続化が達成されないことも明らかです。

顕在化するアジアの都市問題と深く関わる都市・建築学の分野において、都市・建築の持続化を追究する専門家を育成することは、大学における急務な課題です。そこで、両専攻では、21世紀COEをはじめとするこれまでの教育研究の実績を活かして、「持続都市建築システム」の教育研究を強化する「ハビタット工学」の新たなプログラムを開拓し、日本人はもとよりアジアからの留学生を広く受け入れ、アジア各地の主要大学との連携を図りながら、アジアの都市問題の課題解決を担う優れた専門家や研究者の育成を目指します。

教育プログラムの概要

背景

「ハビタット・イノベーション」のパラダイムと方法論

各地域のライフスタイル、居住環境、そして居住に関わる社会基盤までを包含する概念の「ハビタット」の進化の方向性は、社会の豊かさのみならず、未来世代の地球環境にも多大な影響を及ぼします。ハビタットに関わるCO2排出量は増加の一途をたどり、特に、成長著しいアジア各都市では、人口増加の社会動態に応じた低炭素社会の実現とハビタットの持続化は、都市・建築学が直面する最大課題の一つです。

しかしながら、その課題解決には、従来の工学的思考だけでは立ち行かず、居住の豊かさと環境負荷との関わりを解明する学際的アプローチが不可欠であり、本学の学際大学院人間環境学府が目指す工学技術と社会福祉の融合による学際教育研究を通じた専門家の育成が重要性を増してきます。

本プログラムは、大学院人間環境学府での教育研究と21世紀COE等の実績を活かし、逼迫するアジアの都市問題の解決と持続型社会の実現に都市・建築学が如何に貢献できるかという命題に対し、ハビタットの発展の方向を地域持続性のキャパシティの範囲内に軌道修正させ、環境問題等の増幅を防ぐ新たなパラダイムと方法論を追究する中で、その課題解決を担う専門家の育成を目指すものです。


目的

都市共生デザイン専攻と空間システム専攻では、2008年4月に「持続都市建築システム」のコース(博士後期課程)とプログラム(修士課程)を新設しました。本コースとプログラムは、社会的要請の高い都市・建築の持続化のテーマでいち早く専門コース化に取り組んだ教育課程です。

この大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)では、文理融合型学際大学院の特色を活かしつつ、この新課程をプラットフォームとし、国連ハビタット(国連人間居住計画)アジア太平洋事務所等の協力の下、アジアの都市問題や居住環境の改善に関わる実務の現場に学生を送り出し、現地調査・分析から問題解決策立案までの過程を専門家のアドバイスを受けながら学び、アジア都市社会と居住の実態の中でハビタットの持続化を実現する方法と技術を追究する博士・修士育成の「ハビタット工学」教育プログラムを実践するものであります。

鳥瞰力・国際力・実践力の修得を目指すプログラムの目標

「ハビタット工学」人材育成のステップアップ

本大学院教育改革支援プログラムでは、アジアの都市問題を解き、ハビタットの持続化を追究する専門家に必要な能力の修得を目指します。

  1. アジア都市問題に関わる広い知識を修得し、他領域との関係性から専門領域を把握できる鳥瞰力
  2. 国際的な場で活発にコミュニケーションを取りながら協働することができる国際力
  3. 高い専門知識を基に各フィールドでの個別課題に対して実践的な解決方法を立案できる実践力
特色ある教育プログラム

知的欲求と学術活動が旺盛な修士課程2年次と博士後期課程1年次の時期を一体的カリキュラムに捉えたΦ型融合教育の導入と共に、能力修得のステップと学位授与のプロセスの明確化を目指す以下の特色ある教育プログラムを実施します。

  1. ハビタット学際基礎教育
    複雑なアジアの都市問題に関する各分野での国内外の第一線で活躍する講師招聘による学際的内容の集中講義とケースメソッド型授業を実施し、授業での討論と自主研究の成果をまとめたポートフォリオにより「鳥瞰力」の修得を評価します。
  2. 海外大学連携教育
    アジア海外大学との共同による海外留学(3ヶ月〜1年以下の駐在調査)の支援及びリサーチキャンプ(1〜2週間)を実施し、英語による成果発表や討論の内容により、「国際力」の修得を評価します。
  3. キャリア連携教育
    国連ハビタット・アジア太平洋事務所との連携により、現地プロジェクトに参加する海外インターンシップ(3ヵ月単位)を実施。行政や産業界と共同で専門性を実務に応用するキャリアパスフォーラムを実施し、指導担当専門家の活動報告と学生のポートフォリオにより「実践力」の修得を評価します。
  4. ハビタット工学先導教育
    博士後期課程院生や国内外の研究者、院生の研究成果の投稿論文で構成するピアレビュー学術誌の編集と継続的刊行を行ない、「ハビタット工学」の学術ネットワークを構築します。また、国際シンポジウムを主催し、本プログラム参加学生の研究成果の発表と講評の場を設けることで、研究成果の有効性や汎用性についての専門家を交えた検証を通じた、学位論文着手に向けた多角的な研究成果の評価を行ないます。

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